シネマオーケストラ「雨に唄えば」観てきました!感動の感想です!

こんなことあんなこと

2022年3月21日春分の日、東京国際フォーラムホールAにて、シネマオーケストラ「雨に唄えば」を観てきました。

美しい画面に映像に合わせたオーケストラ演奏、感動的でした。

映画の内容も含めて、シネマオーケストラってなんだろう、と思われるみなさまの参考になれば幸いです。

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「雨に唄えば」ってどんな映画?

これから始まる、わくわくです。

映画が公開されたのは1952年。

映画の舞台は1920年代のハリウッドです。

サイレント映画全盛の時代、ドン(ジーン・ケリー)は親友コズモー(ドナルド・オコナー)とともに、ヴォードヴィリアンやスタントマンから叩きあげてドル箱スターにまで昇り詰めた映画俳優だ。大女優リナ(ジーン・ヘイゲン)とのゴシップが報じられているが、実際にはリナが一方的に熱を上げているだけだ。ドンはある日出会った駆け出しの女優キャシー(デビー・レイノルズ)に惹かれ、また彼女の女優としての才能にも注目していく。

やがてライバル会社の世界初のトーキー映画「ジャズ・シンガー」が大成功を収めたことで、ハリウッドは瞬く間にトーキーの時代がやってくる、撮影途中だったドンとリナ主演のサイレント映画も無理矢理トーキーに変更することになったのだが、なにぶんスタッフにとっても初めて経験するトーキー映画の製作、音声収録のノウハウも曖昧なままの突貫工事だったため、完成した映画の試写はさんざんに酷評されてしまう。このまま公開されては自分の俳優生命も終わりと悩んだドンは、この映画をさらにミュージカルに作り替えることを思いつく。しかし問題はリナの人並外れた悪声。コズモーの発案でキャシーを吹き替えに起用することで窮地を乗り切れるはずだったのだが…。

会場で配られたパンフレットより

主演のジーン・ケリーは映画俳優であり、監督であり、ダンサーであり、歌手であり、振付師で、戦後最大、伝説のスターと呼ばれる存在のアメリカ人です。

「雨に唄えば」「パリのアメリカ人」「踊る大紐育」などなどアメリカのミュージカル全盛期の立役者でもあり、この「雨に唄えば」は彼自身が監督を務めています。

共演のドナルド・オコナーはコメディアンとして活躍していた時に声をかけられて「雨に唄えば」に出演。ミュージカル映画にも多く出演し、テレビでも晩年まで活躍しました。

彼のダンスももとより、エンターテイナーとしての素晴らしさがこの映画で遺憾なく発揮されています。

ジーン・ケリーの相手役デビー・レイノルズは当時弱冠19歳。この映画で人気者となり、数々の映画に出演しています。

娘はスターウォーズのレイア姫を演じたキャリー・フィッシャーで、彼女が亡くなった翌日にデビーも亡くなっています。

また、輝く美貌と釣り合わない悪声で大いに沸かせてくれたリナ役のジーン・ヘイゲン。実際は穏やかな声の持ち主で、この映画の後にもテレビを含めて活躍しますが、癌のため54歳で亡くなっています。

ユニコーン
ユニコーン

この素晴らしいスターたちのおかげで映画ができたのね。

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映画「雨に唄えば」の魅力はどこ?

ストーリー、ダンス、歌、衣装すべてにおいて楽しくて感動的です。

ストーリーは前述の通り、トーキー映画創生期のドタバタや新しい時代の幕開けとなるワクワク感など満載です。

衣装も1920年代が舞台ですから、とにかく華やかです。

第一次世界大戦が終わって、アメリカが好景気に沸き、世界の覇者へ昇り詰めていく時代、色も形も華やかで独特で、着飾っています。

見ているだけで気分が上がります。

歌の数々も忘れられないメロディーが並んでいます。

コズモーが歌い踊る「笑わせろ~make’en laugh」は、コメディー史上に残る歌とダンスの素晴らしさ。

ドンとコズモーの「barlesque」も、愉しむ前に見惚れてしまう。

「beautiful girl」や「broadway merody」は歌もそうですが、とにかく楽しくて気分も上がり、衣装も含めて眼福です。

早口言葉の「moses」は思わず笑ってしまうし、「good morning」はウキウキします。

そしてなんといっても圧巻なのは、やはりドン、いやジーン・ケリーの圧巻の「雨に唄えば」

雨の中を歌い踊るあのシーン、なんと一発撮りでOKだったそうで(監督も彼自身ですが)これに込めた思い、気合を考えると鳥肌が立ちそうです。

サイレント映画のシーンもかえって新鮮で、白黒映画は人をきれいにみせるなあ、と感心しました。

ユニコーン
ユニコーン

観たら空を飛べそうな気分かな。

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シネマオーケストラ「雨に唄えば」観覧はどんな様子?

そもそもシネマオーケストラってなんだろう。

会場には巨大なスクリーンが張られ、その下にオーケストラが勢揃い。

映画に合わせて寸分たがわず演奏をしてくれるのです。

最近の映画では音楽にもこだわっていて、ドルビーサウンドなど音質のいいものを聞くことができますが、一昔前の映画はそこまでのものはありません。

それもあって、かつての名画をオーケストラサウンドで聴くことができるシネマオーケストラの上演が増えてきています。

舞台を観にいったときに音楽は生演奏で感動倍増!みたいな感じですね。

今回の演奏は名門東京フィルハーモニー交響楽団。指揮は栗田博文氏。国際指揮者コンクールで何度も入賞、優勝をし、フィンランド放送交響楽団を始め、国内外では幅広く活躍し、レパートリーも数多くお持ちの方です。

終始にこやかに楽しそうに指揮をされていて、最後にアンコールで一曲演奏してくださったのがとてもうれしかったです。

それにしても、映画に完璧に合わせて演奏する技術、素晴らしいと思います。

ユニコーン
ユニコーン

大きなホールで大スクリーン&オーケストラなんて夢みたい。

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シネマオーケストラ「雨に唄えば」の個人的感想

「雨に唄えば」は、個人的に一番好きな映画です。

40年前の深夜、自宅の古い小さなテレビで初めて見た華やかなハリウッドは、別世界でした。

その後も何度も何度もビデオやDVDで見ましたが、スクリーンで観ることはありませんでした。

今回このような形で大好きな映画を素晴らしい形で観ることができて、感動と感謝に堪えません。

ジーン・ケリーが雨の中で歌い踊る圧巻のあのシーンでは、これをこんな素晴らしい環境で観ることができた感動で思わず涙が出てしまいました。

本当にこれを企画してくださった方々、上演・演奏してくださった方々にお礼申し上げます。

ユニコーン
ユニコーン

昔の大好きな映画をこんなふうに観られたら泣いちゃうよね。

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シネマオーケストラ「雨に唄えば」の感想まとめ

今回はミュージカルの舞台でも上演されている「雨に唄えば」でしたが、これからもジュラシックワールド、E・T、ハリー・ポッターシリーズなど次々予定されています。

お好きな映画があれば是非一度足を運ばれることをお勧めいたします。

若い頃から大好きだった映画と再びこのような形で出会えるのは感動ですし、あらたに映画を観る若い世代に伝えていけることができるのも嬉しいですね。

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