不朽の名作、「ベルサイユのばら」が生まれて、今年でなんと50周年!
「誕生50周年記念 ベルサイユのばら展-ベルばらは永遠に」が9月17日(土)~11月20日(日)まで東京は六本木ヒルズ森タワー52階東京シティビューにて、11月30日(水)~12月12日(月)まで大阪梅田阪急にて開催されます。
ベルばらファンにも宝塚ファンにも、まだベルばらを知らない方々にもぜひ足を運んでもらいたい、そんな展示です。
初日9月17日10時の会にて満喫してきましたので、口コミをお届けします。
「誕生50周年記念ベルサイユのばら展-ベルばらは永遠に-」が、明日9月17日(土)~11月20日(日)まで、東京シティビューにて開催。不朽の名作「ベルサイユのばら」の世界を感じられる豪華絢爛なエントランス展示や貴重な原画など多数展示!https://t.co/o2vrN0c7iQ
— 六本木ヒルズ (@roppongihills) September 16, 2022
わああ、ベルばら麗しいーー。
ベルサイユのばらってどんな話?
ベルサイユのばらは、18世紀のフランスを舞台とした歴史漫画です。
1789年にフランス革命で命を断たれた悲劇の王妃マリー・アントワネットと彼女を取り巻く史実を軸とした壮大な物語です。
オーストリア、ハプスブルク家から政略結婚でフランス王家に嫁いできたアントワネット、彼女の護衛として近衛連隊に属する男装の麗人である、伯爵家のオスカル、スウェーデン貴族のフェルゼン、オスカルの幼馴染アンドレ、貴族の血を引く平民のロザリー…。
華麗なベルサイユ宮殿、その中での権力争い、恋愛、動いていく歴史、すべてが壮大で美しく、1972年の連載開始から絶大な人気を誇ります。
人気に拍車をかけたのが、宝塚歌劇団による公演で、舞台化が大成功し、ベルサイユのばらはさらにひろまることとなります。
本当にどこをとってもワクワク
ベルサイユのばら展はどこでやっている?
ベルサイユのばら展は、東京シティビュー、六本木ヒルズ森タワー52階になります。
最寄り駅は大江戸線・日比谷線の六本木駅です。
六本木ヒルズ方面に出て、森美術館に向かう入り口から入ることができます。
シティビューそのものの表示があまりないので、わかりにくいかもしれませんが、美術館方面で大丈夫です。
ベルサイユのばら展の内容は?
エントランス
東京の景色が眼下に広がるその正面に、ベルサイユ宮殿をイメージしたという回廊が広がります。
ここは撮影可能です。
正面のところでスタッフが写真を撮ってくれるサービスをやっていますので、ぜひ並んで撮ってもらいましょう。
自分のスマホで撮ってくれるのはもちろん、スタッフが撮ってくれた写真を、第一章(撮影禁止エリア)に入る手前のところで特別台紙付き1500円で販売していますので、記念に購入するのもいいかもしれません。
広いエントランスホールのあちこちに登場人物がいますので、楽しめます。
序章
作者の池田理代子先生のこの作品にかける思い、当時の苦労、そして作品の登場人物の紹介などが書かれています。
池田理代子先生は、絶対この物語を描きたいという信念に従ってきたそうです。
中学の恩師の「弱者の言葉は常に正しい。かかる社会的真理を追究されたい」という言葉、
そしてベトナム戦争に従軍することを拒否してボクサーライセンスをはく奪されたモハメドアリの
「なぜ僕は何の罪もない人を殺さなくてはならないんだ」という言葉に非常に感銘を受けたそうです。
そのモハメドアリのあり方が、革命時のオスカルの姿につながるとのこと。
また、池田先生のお気に入りキャラは、じつはルイ16世だそうです。
不器用で読書家でインテリ。アランやジャンヌもお気に入りのようです。
第一章:ベルサイユのばら
ここのエリアは撮影禁止ですが、原画を見ながら作品に改めて会える幸せな空間です。
10の場面に分けられています。
Ⅰ 運命の幕開け
2つのばら、オスカルとアントワネットの登場です。
オーストリア、ハプスブルグ家の生まれで女帝マリア・テレジアの愛娘であるマリー・アントワネットとの出会い、そして仮面舞踏会でのフェルゼンとの出会いも描かれています。
Ⅱ 王妃マリーアントワネット
ルイ16世の祖父である15世が天然痘で急逝し、アントワネットは18歳でフランス王妃となります。
満たされぬ日々での贅沢や賭博、そしてフェルゼンとの恋など、華やかな王宮生活が描かれています。
Ⅲ 真実への瞳の禁断の恋
帰国していたフェルゼンがフランスにもどり、アントワネットは自分の想いを抑えきれません。
一方オスカルは平民たちの生活や、彼らが王家や貴族に向ける視線などを知り、徐々に視界が開けてくるのでした
Ⅳ 黒い騎士とオスカル
貴族の館からばかり物を盗み出す黒い騎士が現れ、オスカルはアンドレを偽物に仕立てあげて誘い込みます。
また、黒い騎士の黒幕が王のいとこオルレアン公であることも突き止めるのでした。
ここには、当時は珍しかった黒と赤の2色原稿が展示されています。
Ⅴ 生涯で一度のドレス
フェルゼンはアメリカ独立戦争に赴いていて、再びフランスにやってきます。
オスカルは自分がフェルゼンを愛していることに気付きますが、フェルゼンとアントワネットとの間に入る隙はありません。
フェルゼンをあきらめるために、生涯でただ一度フェルゼンと踊り、語り、想いを断ち切ります。
2007年に文化服装学院の生徒たちが作成した、このときのオスカルのドレスが飾られています。
金とアイボリーホワイトの美しいドレスです。
池田先生いわく、「フェルゼンへの想いを断ち切るため、ウエディングドレスを着せるつもりで描いたので、白のイメージ」だったからだそうです。
Ⅵ オスカル 自立への道
黒い騎士であったベルナールを匿い、彼を通じてフランスの真実を知りつつあるオスカル。
黒い騎士を見逃したから、と自ら降格を願い出て、フランス衛兵隊に赴任します。
最初はオスカルに反発していた衛兵たちも、徐々に心を開いていくのでした。
Ⅶ それぞれの愛のかたち
王室は王太子が亡くなるものの、破産寸前になっていました。
みんなが王家から離れつつある中、フェルゼンはアントワネットを支え続けます。
一方、オスカルに女性として幸せになってほしいと願う父は、ジェローデルをオスカルに求婚させるのです。
オスカルはようやくアンドレの存在の大きさに気付きつつも、軍神マルスの子として生きる、結婚はしないと宣言するのでした。
Ⅷ 革命への序曲
民衆の不満が高まり、175年ぶりにすべての身分の者たちが集まる三部会が開かれることになります。
しかし、王は第三身分の平民たちを締め出そうとし、かれらは国民議会を開くことを誓います。
ここには、4色原稿が飾られています。
フランス革命を知るにはこの漫画を読め、といわれるほど、池田先生は歴史を踏まえた壮大な物語を作られています。
Ⅸ バスティーユへ
いよいよ物語のクライマックスです。
オスカルはアンドレへの愛を認め、二人は結ばれますが、革命に身を投じた二人は亡くなります。
そして、国民は革命を成し遂げるのでした。
Ⅹ 断頭台への道
新しい政治体制が始まり、国王一家はヴァレンヌに逃亡を図りますが、失敗します。
支えてくれたフェルゼンとも別れ、ルイ16世もアントワネットも断頭台の露と消え、
フェルゼンも民衆に殺されることになり、ここに物語は終わりを告げます。
第二章:宝塚歌劇「ベルサイユのばら」
宝塚歌劇の大ヒットとなったベルサイユのばらですが、もともとはある熱心なファンが
「これを宝塚歌劇にしてください」と、毎週マーガレットを送り続けてきたことからだったそうです。
当時漫画の地位は低く、そこから宝塚歌劇のは賛否両論だったとのこと。
そして、ふたをあけてみれば大ヒットとなるのでした。
その中でも最高のシーンといわれるのが、アンドレとオスカルが愛を誓うシーン。
いかに美しく見せるか、というところで演出を請け負ったのが、当時の大スター、長谷川一夫でした。
彼は姿勢から視線の向け方まで細かく指導し、最高のものを観客に届けるシーンを見事に作り上げたのです。
宝塚にはうっとりだけれど、大変な努力があったのね。
第三章:テレビアニメ「ベルサイユのばら」
ここも撮影禁止でした。
1979年10月から全40話、長浜忠夫と出崎統一というアニメ界屈指の二人の監督によって作り上げられました。
もうひとつのベルばら、と呼ばれ、漫画とも宝塚とも違うファン層を生み出しました。
壁一面に描かれている、アニメの下絵に圧倒されます。
第四章:「ベルサイユのばら」は永遠に
ベルばらはいまや世界各国に広まっています。
そして池田先生による続編や、朝日小学生新聞での「ベルばらkids」など、
さらにそのファンを広げています。
なつかしの文房具なども展示されていて、昔からのファンには懐かしいコーナーもあります。
これからも続くね。それにしても大相撲で使われたのにはびっくり。
ベルサイユのばら展のチケットや値段は?
ベルサイユのばら展は日時指定制になっています。
東京シティビューオンラインサイトかローソンチケットで申し込むことができます。
一般 2200円、学生1600円、子ども(4歳から中学生)1000円、シニア1900円です。
開館時間は10:00~22:00(最終入館は21:00)
会期中は無休です。
東京の風景を見ながら、ベルばらメニューも用意されていますので、日中でも、夜景を見ながらでも、楽しめます。
ベルサイユのばら展のグッズは何がある?
グッズショップも盛況でした。
グッズはあるのですが、狭いので見るのも、買うために並ぶのも大変でした(9月17日現在。これから改善されるかもしれません。)
混雑するときは入場制限があるそうです。
コラボ商品の紅茶やアクセサリー、薔薇のチョコレート、ポストカードにクリアファイル、マスキングテープにアクリルフィギュア、バッグにスタンプに…。
10月以降に販売されるアイマスクやドアノブハンガーなどもあるようです。
散財注意です。
全部ではありませんが、公式サイトにもグッズは出ていますので、あらかじめ見ておくのもいいと思います。
うれしくていっぱい買っちゃうね!
ベルサイユのばら展口コミ・感想まとめ
東京・大阪で開催決定の50周年記念、ベルサイユのばら展についての情報をまとめました。
魅力的なキャラクター、壮大な歴史絵巻、どれをとってもため息が出そうなこの作品に改めて出会えたことに感謝です。
行く予定の方にも、行きたい方にも、行けないけれどベルばらをこよなく愛する方々のお役に立てれば幸いです。
- ベルサイユのばら展は東京六本木ヒルズ森タワーシティビューにおいて、
- 9月17日(土)から11月20日(日)まで、会期中無休で10:00~22:00(入場21:00まで)
- 大阪ではうめだ阪急9階うめだギャラリーにて11月30日(水)~12月12日(月)にて開催決定。
- チケットは日時指定制なので、ローソンチケットか公式サイトから予約が必要です。
- 撮影できるエリアと禁止エリアがあり、エントランスに入ったらすぐに写真を自分のスマホで撮ってくれるので、並ぶのがおすすめ。
- 池田理代子先生の美しい原画の数々を拝見できて幸せです。
- 宝塚、アニメも説明されていて、それぞれのベルばらを楽しめます。
- グッズはいろいろあって迷います。予め公式サイトを見ておくのもおすすめです。
- とてもワクワクな展覧会ですので、行かれる方は楽しんできてください。
コメント